Tommy Flanagan | ja

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いぶし銀の輝きを発するエレガントな味わいのピアニスト (1930~2001)

 1930年5月16日ミシガン州デトロイト生まれ。最高のバイ・プレーヤーのひとりとしてモダン・ジャズ黄金時代に活躍。モダン・ジャズの最高傑作といわれるソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』をはじめ、彼の参加したジャズの名盤は数多くある。その活躍ぶりを称して、“名盤請負人”と呼ばれたが、後のベテランになってから本当に豊かな実りを享受した。1970年代半ば頃から、コンスタントにリーダー・アルバムを発表するようになり、名脇役が主役の道を歩み始める。とはいえその道は決して派手なものでもなく、ジャズの花道を闊歩したわけではないが、評価と人気は上昇線をたどり、“名匠”“巨匠”の名をほしいままにした。人生の深い味わいを感じさせるエレガントな彼のジャズ・ピアノは、万人受けするタイプの演奏ではないが、ジャズ・ファンなら誰でもが魅力に惹きつけられる。流行に合わせることもなく、自分のスタイルを守り続けた。2001年11月16日に世を去った。
Dr.NAKAJIMA著 .

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