Jim Hall | ja

思索的ギターと形容される現代ギター界の巨匠　1930～

　思索的ギターといえば、この巨匠を超える人がいるだろうか。それでいて、エフェクターなど電子の世界を遠ざけずにきたグラミー無冠の帝王。90年代に入ってから、インタビューするたびに“パット（メセニー）やビル（フリゼール）より、ほんのちょい年をとっている程度の気持ちでいるんだけどね”という30年生まれ。歳の開きなどものともせず、二回り三回り以上の後進たちと時間差なく語り合う現代ギター界の巨匠。クリーブランドの音楽院に学ぶ頃は作曲家志望だった。近作の中でその思いが詰まったアルバムが、98年の『』バイ・アレンジメント』。またビル・エヴァンス以来、長年封印し続けていたピアニストとのデュオを再開したことで耳目を引いている。　　Dr.NAKAJIMA著
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