Jefferson Airplane | ja

Jefferson Airplane はアメリカ合衆国サンフランシスコ(San Francisco, United States)で結成されたサイケデリックロックバンド。The Doors やGrateful Dead と並んで1960年代後半のUS西海岸のサイケデリック文化を代表するバンドである。

1965年にシンガーMarty BalinとギタリストのPaul Kantnerにより結成された。そしてすぐに女性シンガーSigne Anderson が加わった。彼らのスタイルは女性シンガーが歌う曲と男性シンガーが歌う曲があるフォークソングとR&Bを融合したサウンドであり初期の頃から後々まで同じスタイルで演奏していた。Signeの他にはJorma Kaukonen (Guitar)、Jack Casady (Bass)そしてAlexander “Skip” Spence (Drum)が加わり、1966年に彼らの1stアルバム''Jefferson Airplane Takes Off’'がリリースされた。

しかし、彼らが成功するのはGrace Slick(グレース・スリック)が加入してからである。1stのレコーディング後にAndersonとSpenceはバンドを脱退した。そして代わりにGraceとSpencer Drydenが加入した。Graceのそのカリスマ性を体現するかのような強力な歌声と彼女が前に所属していたバンドThe Great Societyから持ってきた2つの曲''Somebody To Love''と''White Rabbit''によってこのバンドに一大飛躍をもたらした。1967年にその２つのヒット曲を含んだ2ndアルバム''Surrealistic Pillow''がリリースされる。このアルバムは1960年代西海岸のヒッピーが主導したカウンターカルチャーのサマー・オブ・ラブを象徴するアルバムとなりバンドの名声が不動のものとなった。

1967～1968年が人気のピークでその後はベトナム戦争の激化などもありバンドは反体制的なメッセージを歌うようになり8枚のアルバムをリリースしたが徐々に一般の人気は落ちていった。そしてJefferson Airplaneは1973年に正式に解散した。
しかし、バンドとしては名前を変えてJefferson Starshipとしてそれから10年近く活動を続けた。
Jefferson Airplaneの解散を機にJorma KaukonenとJack Casadyは1969年からスタートさせていたデュオバンドHot Tunaを本格的にスタートさせるためにバンドを離れた。
それからまた1989年にJefferson Airplaneを再結成。
1990年に再び解散した。
1996年にロックの殿堂入りを果たした。

Grace Slickのロック音楽史において役割は大きく、Graceはそれまでの女性シンガーのイメージを大きく変えた女性だと言われている。女性ロッカーというのも当時は珍しくそれまでは人気の女性歌手というのはセクシーを売りにするガールズグループか可愛く歌う10代のアイドル歌手が主流だった。しかし、Grace Slickと同時期のJanis Joplinなどのパワフルに歌う女性たちによって女性ロッカーという新たなジャンルが開拓されることとなった。

その他のメンバー
Joey Covington
David Freiberg .